■学校一般情報■
ディジョン地方音楽院の別名は、バロック時代の作曲家「ジャン・フィリップ・ラモー」音楽院。ラモーの父親がディジョン大聖堂のオルガニストだったこともあり、後に彼自身も同職を務めるなど、ディジョンはラモー家に縁があります。そんな音楽文化あふれる町に位置する同校は、起源を1793年まで遡る歴史の古い学校で、1868年から本格的に音楽教育をスタート。1979年に国立地方音楽院に認められました。以来、常に高い志を以って多くの学生を育成、優秀な音楽家を輩出。現在、児童含め1,700 名以上の学生が在籍しています。教育プログラムは基本の3課程と専門的な2課程で構成されています。音楽入門、第一課程、第二課程で基礎的なレッスンを積みます。第三課程は総合学習でアンサンブルに参加し、修了証明書(CFEM:音楽研究資格免状)の取得を目指します。プロ養成の専門課程では実技や講義科目の強化学習と、オーケストラや室内楽に参加し、卒業ディプロマ(DEM:音楽研究資格)の取得を目指します。その他、コンサート・ディプロマ取得を目指す課程があります。
演奏実技の専攻は、主要な弦楽器、金管・木管楽器、鍵盤楽器、打楽器、声楽・合唱の他、チェンバロ、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ツィンクといった古楽器の専攻もあります。同校ではセミナー、グループ活動も充実し、それぞれ年6回程度開催されています。例えば、2012年はホセ・ルイス・ナルバエスのギターレッスン、ハチャトゥリアン、プロコフィエフなどロシア作曲家を取り上げた吹奏楽のレッスン、ブラームス「レクイエム」の合唱レッスンなど、ユニークな活動が行われました。アトリエ活動で、シャンソンやアコーディオン・アンサンブルを学べるのも魅力でしょう。