■学校一般情報■
クレルモンフェラン地方音楽院は、市内の無料音楽学校と私立音楽学校が1905年に合併したところから歴史が始まりました。1908年公立学校になり、1911年には国立に認定され、1948年にはパリ国立高等音楽院の分校となりました。そして、1976年に国立地方音楽院となり、今日に至っています。2006年には校舎や施設を改築。最高のコンディションで学べるようになりました。現在、音楽学部には82名の講師と約1,200名の学生、市内や周辺地域の小学生5,000名前後が在籍しています。プログラムは、幼児対象コースを除き、第一/第二/第三という3つの課程で構成されています。資格を得られる第三課程は、音楽学終了証明書(CFEM:音楽研究資格免状)か、卒業ディプロマ(DEM:音楽研究資格)を目指すコースに分かれます。DEMを取得した学生には、その後の進路についてオリエンテーションが行われますので、将来の不安を感じることはないでしょう。パリまたはリヨンの高等音楽院へ進学するケースも少なくありません。
演奏実技専攻は、管楽器、弦楽器、打楽器、鍵盤楽器(ジャズピアノ含む)、ギター、ハープ、アコーディオン、声楽などを選択できます。中世の古楽器ヴィエル(手回し弦)や、フランスでも演奏者の少ないオーベルニュの伝統楽器キャブレットを学べるのも魅力的。ここでしか習えない、個性的で貴重な楽器に触れてみてはいかがでしょうか。ダイアトニック・アコーディオンも専攻可能です。また、講義などのクラスには、楽曲分析、エクリチュール、音楽情報処理、エレクトロ・アコースティックがあります。学生たちは、室内楽、合唱、オーケストラをはじめ、ギター、管楽器、伝統音楽、ジャズ、現代音楽の各アンサンブルで演奏し、音楽経験を積んでいます。