■学校一般情報■
フェラーラ音楽院は、1821年にガエタノ・ゾッカが開いた無料ヴァイオリン教室を前身に、以後50年かけて1870年に音楽学校として正式に認可されました。その後も、声楽、管楽器、ピアノなどをはじめとして、専攻可能なコースを確実に増やし続け、またコンサートホールや図書館などの施設も充実させながら、新しい時代に合った、音楽を総合的に学べる音楽院として現在の体制を築いて来ました。フェラーラの街中にありながらも大通りから少し奥に入ったところに所在し、音楽を集中して学べる環境に位置しています。同校のコースには、レベルI(3年コース・大学レベル)及びレベルII(2年コース・大学院レベル)があり、修了後はそれぞれディプロマが授与されます。レベルI修了後は、レベルIIへの進学が可能になる他、専攻を活かした音楽家や演奏家としての活動が出来るよう視野に置かれています。ジャズ・即興・最新音楽などのジャンルも学ぶことが出来、コンサート、セッション、イベント、フェスティバルなどへの積極的な参加が可能。レベルIIは、専門性がより高くなっており、音楽理論などの学術分野と実技とを総合的に学び、上達させる事を目標とし、修了時には、国際的に通用するレベルの音楽家として活躍出来る実力を備える事を視野に置いています。その他、マスタークラスやセミナーも随時開催。音楽活動も盛んで、学内コンサートホールだけの活動に留まらず、テアトロ・コムナ-レ等のフェラーラの公共施設を使用してのコンサートも数多く実施しています。長い伝統があり、そしてフェラーラに密着して来た音楽院だからこそ、公共の舞台に立てるチャンスにも恵まれています。