■学校一般情報■
ルネサンス芸術が開花したことで名高いフィレンツェにおいて、フランス統治下の18世紀末に誕生したフィレンツェ芸術アカデミーは、1811年には既に活動を開始。1849年に音楽スクールが独立、1860年にヴィットリオ・エマヌエーレ2世により旧校が廃止され、フィレンツェ音楽インスティチュートとなり、その後1923年に地方音楽院化を経て、フィレンツェ音楽院となりました。現在、トスカーナ地方及びヨーロッパ、南北アメリカ、アジアやアフリカ各国から優秀な留学生が集まっています。このように長い歴史を誇る同校では、図書館にピッティ、リカゾーリ、カサモラータ、バゼーヴィ家等からのコレクションを収蔵し、併設の楽器博物館には、メディチ家コレクションを収蔵。ストラディバリやアマティを含む、多彩な弦楽器コレクションや、管楽器、現在のピアノを発明したバルトロメオ・クリストフォリのチェンバロやピアノコレクションも所蔵しています。アカデミック・コースには、大学レベルの3年コース(レベルI)、大学院レベルの2年コース(レベルII)があり、プロとして通用する音楽家育成を目標にカリキュラムが組まれています。イタリアの他の音楽院でレベルIまたはIIのみの専攻とされることが多い、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー、オーケストラ指揮、室内楽、ミュージック&テクノロジーなどのコースについて、同校ではレベルIおよびIIの両コースにて専攻可能です。その他、ブルーノ・カニーノやイヴァン・フェデレ等国際的に著名な講師を招き、水準の高いセミナーを開催。また、専攻レベルや修学年数により分けられた4つのオーケストラでは、学生が積極的な演奏活動に取り組んでいます。