■学校一般情報■
130年以上もの歴史があり、著名な音楽家を多数輩出しているローマ・サンタチェチーリア音楽院は、ジョバンニ・スガンバーティが無料のピアノ・コース、続いてエットーレ・ピネッリが同様にヴァイオリン・コースを開いた事をきっかけとし、1869年にその母体が完成。ゴッフレド・ペトラッシ、オットリーノ・レスピーギ、イルデブランド・ピッツェッティ、フランコ・フェルラーラなど、イタリアを代表する音楽家を講師として迎えながら、様々な分野での音楽家を輩出すべく、クラシック分野と並行して電子音楽やジャズのコースにも力を入れています。同校の専攻コースは、クラシック(声楽、器楽)、ジャズ、作曲、指揮、室内楽といったイタリアの音楽院でも一般的なコースから、電子音楽、音楽史・評論・分析、音楽学、コレペティション、マネジメントまで、現代の音楽学生にマッチした殆どの教育分野をカバー。2年及び3年のアカデミック・コースの他、世界的に有名な演奏家や音楽家を招聘したマスタークラスも用意されています。また、フランコ・エヴァンジェリスティを講師に迎え、イタリアで先駆けスタートした電子音楽コースは注目です。2006年には電子音楽のラボラトリーを設立、2008年より同校主催のエレクトロ・アコースティック作品を対象としたコンクール「EMU Fest」では、開催初年度より世界32カ国以上250もの応募作品を集め、電子音楽界をリードしています。
フレスコ画が印象的な図書館は、蔵書数30万冊を誇り、ルネッサンス期及びバロック期の逸品や、原稿、楽譜、CD、カセット等を所蔵。伝統も新しいものも同様に大切に育む同校は、学生個人の才能も大切に育成してくれます。