■学校一般情報■
フィンランドの著名な作曲家であるジャン・シベリウスを学校名として持つシベリウス音楽院は、1882年に創立されました。その名の通り、シベリウスが学び、教えた学校でもあります。フィンランドの首都・ヘルシンキに位置する、この国で唯一の音楽大学であり、ヨーロッパでも有数のマンモス校として知られています。現在、講師陣480名と、優れた教育家や演奏家など音楽の専門家を目指す約1,700名もの学生が在籍。毎年、約170名の学生が新たに入学しています。また、国際的な校風でも知られ、フィンランド国内からだけでなく、世界各国から100名以上の才能ある音楽学生を迎えています。授業の多くはフィンランド語で行なわれていますが、留学生のために英語クラスも用意。留学生への配慮がうれしいでしょう。その他、フィンランド語や英語、ドイツ語など、外国語の授業も選択可能です。同校の講師陣には、ユキス・ウオティラ(ジャズ)、ハンヌ・サハ(民族音楽)、レイフ・セゲルスタム(指揮)、エリック・タヴァッシェルナ(ピアノ)、ミカエル・ヘラスヴヴォ(フルート)、アルト・ノラス(チェロ)、ヴェリ・マッティ・プーマラ(作曲)、レカ・シルヴァイ(ヴァイオリン)などがいます。同校では、幅広い教育プログラムも充実しています。専攻は、1)教会音楽、2)作曲・音楽理論、3)民族音楽、4)ジャズ、5)指揮(オーケストラ、合唱)、6)音楽教育学、7)ミュージック・テクノロジー、8)演奏(ピアノ、アコーディオン、ギター、カンテレ、オーケストラ器楽、ハープ、古楽、オルガン)、9)声楽、10)アート・マネジメントという10分野に分割。これら各分野で、学士および修士の取得が可能です。更に深い知識を求める学生のためには、専門研究、芸術技術の向上、応用研究という総合的な3分野において、大学院学位コースと博士コースがあります。
同校では、創造力と芸術技術を養う事が重視され、多くの経験を積めるよう、学生が参加するコンサートやイベントは毎年600公演にも及びます。スキルアップのため、練習室は24時間自由に出入りできるのも魅力です。