■学校一般情報■
ロストック音楽大学は、正式には1994年に創立した新しい大学です。しかし、実際の歴史は長く、1947年に作曲家ルドルフ・ヴァーグナー=レゲニーによって設立された音楽・演劇・ダンスの学校が前身となっています。1978~1990年の間はベルリンのハンスアイスラー音楽大学の分校でしたが、1994年にロストック大学の演劇部門と統合。ロストック音楽演劇大学(ロストック音楽大学)となりました。2001年に完成した新校舎は、カタリナ修道院を改修した美しい建物。中庭では野外イベントも可能で、大オペラ&コンサートホール、室内楽ホール、パイプオルガンホール、2つの劇場、図書館を併設。音楽を学ぶ恵まれた環境が魅力でしょう。現在42カ国から約550人の学生が在籍。「実践的」「協調性」「将来性」を軸にした音楽教育を受けています。同校は、ヨーロッパで最も人気の高い教育機関の一つとして注目されています。音楽学部では、器楽・声楽・音楽教育を重視した、細かく無駄の無いカリキュラムに定評があります。
専攻は、学士過程で、オーケストラ器楽、鍵盤楽器、ピアノ室内楽、声楽、指揮、作曲(電子、PCミュージック・プロダクション含む)、クラシックギター、ハープ、ポップ、ワールドミュージック、パーカッション、音楽理論の専攻があります。修士課程では、声楽、室内楽、ピアノ、ギター、作曲、コーチング、音楽理論、オーケストラ、指揮、音楽教育学があります。音楽教員養成課程では、学校の教員として必要な学科を提供しています。また、ロストック北ドイツフィルハーモニ管弦楽団やロストック劇場の協力により、実際の現場での経験が得られるトレーニングを実施。キャンパス内外で行われる年間300以上ものコンサートやイベントも、実力を磨く訓練の場となっています。
同校では毎年8月にマスタークラスを開催。2013年は、クレジー・ケリー(声楽)、クラウス・ハーガー (声楽)、ヘルムート・リリング(バッハ歌曲)、ラティカ・ホンダ=ローゼンベルク(バイオリン)、ハインリヒ・シフ(チェロ)、ペトル・イウガ(コントラバス)、シャーリー・ブリル(クラリネット)、フィリッポ・ファエス(室内楽)が講師を務めます。