■学校一般情報■
サン・ドニ市は、工業で発展したフランス・パリ郊外の北部にある街です。この街は、フランス王家の歴代墓所である、サン・ドニ大聖堂で世界的に知られています。ここは古くから、アフリカ系、アラブ系、インド系などの移民が多く、エキゾチックな文化アイデンティティーを持つユニークな街。サン・ドニ地方音楽院は、教育と文化の普及に努めるフランス文化省と自治体が協力し、1987年に創立。以来、国際視野に立って文化交流を深めるべく、積極的な活動を行って来ました。現在、同校には約630名の学生が在籍。幼児コースと3つの課程から成る教育プログラムを提供しています。演奏専攻には、声楽、リコーダー、フルート、オーボエ、クラリネット、サックス、トランペット、トロンボーン、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、セルティック・ハープ、ギター、打楽器があります。ジャズ・アトリエ活動では、エレキ(ギター、ベース、キーボード)、管楽器、ドラムスを学ぶことができます。グループ学習として、ジャズ、室内楽、オーケストラ、合唱、各種アンサンブルに参加可能です。また、クレツマー、セルティック、キューバン、アフリカンといった音楽は、異文化交流の盛んなサン・ドニならではのクラスとして人気があります。
「世界最高のアーティストと市民との架け橋」がスローガンのサン・ドニ音楽祭も魅力です。毎年5~6月に行われ、ジョン・エリオット・ガーディナー、リカルド・ムーティ、クレイグ・アームストロングなどを招待。5~15ユーロ程度の料金で、クラシックはもとより、ジャズ、ロック、アイリッシュ・フォーク、ゴスペルなどの多彩なジャンルの音楽コンサートを開催。学生は無料というのがうれしいでしょう。この音楽祭は、ラジオ局やテレビ局によって中継され、フランスの代表的な音楽祭としての地位を確立しています。