■学校一般情報■
オーベルヴィリエ・ラ・クルヌーヴは、日本人観光客があまり訪れることのない、パリ郊外の静かな町。パリに近いため、パリ国立高等音楽院等の講師が多く在籍しています。ギターのJ.M.ズヴェレンロイター、楽曲分析・音楽史のJ.F.ブーコブザなどによる、レベルの高い授業が魅力のひとつ。プログラムは大きく分けて3課程あります。子供クラスは音楽入門、第二課程は基礎学習。第三課程と第三専門課程では、プロの音楽家や音楽教師を目指すために必要な卒業ディプロマ(DEM:音楽研究資格)取得を目指します。また、DEM取得後レベルの高等教育コースが2009年9月からスタート。パリ第8大学の学士に相当するディプロマ(DNSPM:国家音楽家専門資格)取得を目指します。その他、初心者やアマチュアレベルの大人のためのクラスも提供しています。
演奏実技の専攻は幅広く、木管楽器、金管楽器、弦楽器、バロック弦楽器、ピアノ、伴奏、ハープ、ギター、アコーディオン、古楽器、ジャズ器楽、ジャズヴォーカル、打楽器、アフロ・ブラジリアン・パーカッション、声楽(バロック、歌曲、聖歌)、合唱指揮などです。関連科目では、通奏低音、音楽史、楽曲分析、即興、エクリチュール、バロック理論、オーケストレーション、音響技術、音楽情報処理(MAO)などを提供。
学生が実践経験を積む音楽グループはさまざまで、オーケストラ、室内楽、楽器アンサンブル、合唱、ジャズ・オーケストラなどがあり、「アトリエ」と呼ばれる音楽活動も盛んです。卒業生には、騎馬オペラ「ジンガロ」でソリストを務めた、クラリネット奏者の亀井良信氏もいます。(東京芸大非常勤講師・東京音大講師)