■学校一般情報■
トゥールーズ地方音楽院は、1820年に前身の音楽学校が創立し、1840年に現パリ国立高等音楽院の分校となりました。そして、1866年から120年以上、トゥールーズ市内のラベダ通りにあった同校は、1993年にラレイ通りに移転。1998年には、5世紀に起源を遡るバジリカ聖堂を、建物の外観や考古学的価値をそのままに内部改装し、収容数402席の演奏ホールが完成しました。現在の校舎は、1896年に建てられた陸軍病院を、新しい芸術の場に完全改築したものです。56のレッスン室、19の個別練習室、室内楽専用ホール、合唱専用の円形劇場、プレゼンテーション・ルーム、オーディオビジュアル・ルーム、電子視聴覚室、オーケストラ舞台、パイプオルガン専用ルーム、録音スタジオを併設。歴史ある美しい施設に現代の設備を施した、この恵まれた環境は、学生たちの芸術的なセンスを刺激することでしょう。演奏実技の専攻は、鍵盤楽器、弦楽器、打楽器、管楽器、声楽、ジャズ器楽、指揮(合唱、オーケストラ)が可能です。若い学生や講師レベルの方までも幅広く専攻できる、種類豊富な古楽器は、同校ならではの貴重なコースです。必修または選択科目には、合唱、ピアノ伴奏、オーケストラ、室内楽、作曲、音楽史、エクリチュール、楽曲分析などがあります。
教育プログラム内容は、第一と第二課程で、段階的に音楽の基礎を学びます。第三課程からは実技、エクリチュールや楽曲分析などの講義科目、アンサンブルを通して総合的に音楽を学びます。修了証明書(CFEM:音楽研究資格免状)や卒業ディプロマ(DEM:音楽研究資格)を取得することができます。交響楽や舞台、ビッグバンドなど、毎月学生によるコンサートが多数開催され、実演の場が数多く提供されています。