■学校一般情報■
カーン地方音楽院の創立は1830年まで遡ります。1908年に公立音楽学校に、1948年にはパリ国立高等音楽院の属校に認められました。1978年には地方音楽院となり、1984年に現在の住所へ校舎を建設。2003年から、カーン市と周辺市町村共同体の国立地方音楽院(CRR)という位置付けとなりました。現在は若々しい学生都市として、街も発展し続けています。施設には、46のレッスン室、15の練習スタジオ、2つの視聴覚ホール、3つのダンスホール、図書館などを完備。音楽を学ぶための恵まれた環境が整っています。現在、6才からプロを目指す学生まで1,650名と105名の講師が在籍。音楽部門とダンス部門あわせて39のコースを提供しています。
コースは大きく分けて3つの課程で構成されています。第一課程は音楽入門、第2課程では音楽への理解を深め、第3課程は音楽学終了証明書(CFEM:音楽研究資格免状)の取得を目指します。卒業ディプロマ(DEM:音楽研究資格)を目指す専門課程や、DEM取得者のための上級課程も提供しています。声楽専攻は聖歌や歌曲を学び、コンクールにも挑戦。器楽専攻は演奏、学理、音楽文化、アンサンブルなどを学びます。ジャズ&即興は、和声、楽曲分析、ジャズ史、即興、レパートリー演習の授業があります。また、各コースに共通する講義科目に、音楽史・楽曲分析を含む音楽文化、和声・対位法・作曲・聴力強化を含むエクリチュール、ピアノ伴奏、音楽情報処理やテクノロジーなどがあります。
学生たちは、合唱(女声・男声・混声)、室内楽、オーケストラなどの音楽活動に参加。1年間にコンサートなど約200のイベントを開催していますので、本番に強い実力が身に付くでしょう。カーン管弦楽団や短期の音楽団と共に演奏できることも、同校の魅力の一つです。