■学校一般情報■
ニース地方音楽院は、1916年、ピアニストのA.バイレによって小さな音楽教室としてスタート。パリ・ノートルダム寺院のオルガニスト、P.コシュローが院長を務めた1962年に公立音楽学校に、1968年には国立地方音楽院になりました。1980年にコシュローがリヨン国立高等音楽院長に就任したため、A.ペイレーニュが後任となり現在に至っています。卒業生には、M.ジョベール、S.フランソワ、G.タッキーノ、C.フェラス、G.ベコー、O.ガルドン、J.J.カントロフ、R.ガリアーノなど、あらゆる分野の音楽家がいます。地方音楽院とはいえ、音楽業界にもたらした功績は大きいのです。教育プログラムは3つの課程で構成されています。第一課程は入門、第二課程は基礎を学びます。第三課程は、実技、アンサンブル、講義科目など、知識と技術をバランスよく学びます。マスタークラスに参加することも可能です。
演奏実技の専攻は、ピアノ、チェンバロ、オルガン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ギター、ハープ、リコーダー、トラヴェルソ、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サックス、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ、声楽、打楽器、電子パーカッション、ジャズ(ピアノ、ベース、ギター、ドラムス、サックス、トランペット、トロンボーン)など多彩。講義科目も、作曲、エレクトロ・アコースティック作曲、ジャズ史、ジャズ・アレンジ、エクリチュール、フォルマシオン・ミュジカル、情報処理(MAO)など豊富です。
1957年から開催しているニース夏期国際音楽アカデミー は、50カ国以上50,000人の学生を受け入れ、近年では世界中の音楽を学ぶ学生には欠かせないキャリアとなっています。遠方からの学生のために、学生寮やホテル紹介などのサポートも充実。芸術家がこぞって移住した南仏・コート・ダジュールの町ニースが一年で一番美しい夏、まずはこの短期講習にトライしてみるのも良いでしょう。