■学校一般情報■
ペルピニャン地方音楽院は、パリからTVGで約5時間半、ピレネー山脈の麓に位置するスペイン国境に近く、スペイン色が濃いベルピニャンに所在しています。地域児童含めて2,200名の学生と150名の講師が在籍しています。数々の国際コンクールの賞を受賞している、フランスの若手ヴァイオリン奏者ディエゴ・トシ、弟のチェロ奏者ティモテ・トシも、この音楽院出身者です。教育プログラムは、基本の3課程、上級、各種資格取得コースを提供しています。目安となる授業時間は、入門の第一課程で週に最低1時間30分、第三課程である専門課程では週に最低9時間が必要とされています。また、いくつかの専攻ではマスタークラスを開講。マスタークラスのピアノはパリ国立高等音楽院でミシェル・ベロフの助手を務めていたドゥニ・パスカルが担当しています。クラシックやジャズはもちろんのこと、同校の実技専攻の最大の特徴は、カタルーニャ地方の様々な伝統楽器を学べることでしょう。バグパイプ、フィスコルン、フラヴィオル、グラーラ、テノーラ、ティブラを専攻可能です。その他、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ、アコーディオン、ハープ、ギター、ギター伴奏、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ、ユーフォニウム、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、バスーン、サックス、リコーダー、トラヴェルソ、バロック・ヴァイオリン、チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、パイプオルガン、声楽、打楽器、ドラムス、タンブール、バンドゥリア、リュート、フラメンコギター、ジャズ(サックス、ピアノ、ベース、ギター)、パソコンによる音楽情報処理(MAO)、作曲などがあります。作曲の講師は、何度も来日経験のある現代音楽の著名な作曲家ドゥニ・デュフールです。講義科目は、楽曲分析、エクリチュール(和声、対位法)、ソルフェージュ、音楽史など。アンサンブルのクラスは、オーケストラ、室内楽、楽器合奏、合唱などがあります。