■学校一般情報■
マルセイユは、紀元前600年にフォカイア人がこの地に開港して以来、さまざまな人々が行き交う国際港として発展。アレクサンドル・デュマ・ペール「モンテ・クリスト伯」の舞台としても有名です。パリに次ぐ大都市ですが、素朴で温かい人情に満ち溢れた街で、その歴史から外国人に対してもとてもフレンドリーです。マルセイユ地方音楽院は、国際的ピアニストの名を拝し、「ピエール・バルビゼ音楽院」と呼ばれ親しまれています。彼は1963年から1990年2月に亡くなるまで同校院長を務め、クリスチャン・フェラスやピエール・ランパルの共演者としてもよく知られています。その功績に少しでも近づくため、現在1,600名前後の学生が学んでいます。
教育プログラムは、幼児コースを除いて、第一、第二、第三、上級課程の4レベルで構成されています。第一、第二課程では基礎から基本技術を学びます。第三課程は、専門科目や高度な技術を学びます。3年目試験で修了証明書(CEM:音楽研究資格免状)を取得するか、または4年間学んだ評価がTB(トレビヤン)であれば、卒業ディプロマ(DEM:音楽研究資格)取得の試験を受けることができます。上級課程は、2年間学んだ後にリサイタル試験と、数人の審査員による公開試験を受け、合格すれば上級ディプロマ(DFP)の取得が可能です。またピアノ専攻のみ、フランス国内の音楽院や海外の音楽教育機関でとくに優秀な学生向けに、国際コンクールを目指すマスタークラスも提供しています。
演奏専攻には、ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、ギター、ハープ、ケルティック・ハープ、ピアノ、ピアノ伴奏、チェンバロ、パイプオルガン、ファゴット、オーボエ、クラリネット、フルート、リコーダー、サックス、トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバ、コーラングレ、声楽、ジャズ、アコーディオン、打楽器などがあります。また、ソルフェージュ、和声、対位法、作曲、通奏低音、音楽史、楽曲分析、即興、伝統音楽、アンサンブルなど多数のクラスを用意しています。