■学校一般情報■
リールは、パリからTGVで約1時間、フランス北部のベルギー国境にある大学都市として知られています。日本企業も進出し、留学生や駐在員など、日本人も多く滞在しています。そんな石畳と古い町並みの残るリール旧市街にあるリール地方音楽院は、1803年に音楽アカデミーとして創立。出身者には、作曲家ギュスターヴ・シャルパンティエなどがいます。その後1970年に国立地方音楽院(CNR)に認められ、2006年にはより地域に根ざした教育を行う国立地方音楽院(CRR)となりました。収容410席で音響効果も素晴らしいコンサートホールや、楽譜や関連図書など蔵書4万冊を超える図書館、3つのパイプオルガン練習ルームなど、充実した個人練習・レッスンルームを併設。現在、あらゆる年代の2,000名以上の学生と120名以上の講師が在籍しています。講師陣には世界で活躍する音楽家が多く、生きた実技を学べるほか、貴重な経験談を直接聞くことができます。同校では個人レッスンはもちろんですが、講義クラスやグループ学習にも力を入れています。即興、作曲、楽曲分析、エクリチュール、オーケストラ、作曲、録音のアレンジといった、最近では欠かせない音楽情報処理などのパソコンを使用した最新音楽技術もしっかり学ぶことができます。同じく重要視しているアンサンブルのクラスには、合唱指揮、オーケストラ、室内楽、楽器アンサブル、古楽アンサンブル、ジャズなどがあります。実践の場として、同校の誇る美しいホールで学生による演奏会も積極的に催されています。室内楽、リサイタル形式、ソロなどスタイルはさまざま。ジャンルも、ジャズやコンテンポラリー、バッハ、フランス音楽、シャンソンなど多彩です。リール市にて隔年開催のカルチャー・イベント「リール3000」のテーマを意識したプログラムも組み込んでいます。