■学校一般情報■
1861年創立のローザンヌ音楽院は、現在、音楽基礎を学ぶローザンヌ音楽院と、プロの音楽家や音楽関連の就職を目指す同校とに分かれています。クラシック部門の学士課程は、3年間でBA取得を目指します。内容は、①演奏(器楽/声楽)、②オーケストラ、アンサンブル、室内楽、現代音楽アトリエ活動、身体実習、第二楽器、合唱などの実習、③ソルフェージュ、和声・対位法、楽曲分析、音楽史などの講義、④修士課程への指導です。
修士課程は、2年間でMA取得を目指します。専攻は、①音楽教育学(心理学/教育学/教授法/教育実習など)、②演奏(コンサート演奏家/オーケストラ団員/伴奏家/オーケストラ指揮者/弦楽アンサンブル指揮者/宗教音楽家など)、③スペシャリスト(ソリスト/オペラ声楽家)。理論、即興など補足的な専門指導や講座も行われています。
ジャズ部門は、ジャズとクラシック両方の音楽講師からの指導が魅力でしょう。学士課程では、アンサンブル、ジャズ理論(和声/作曲/アレンジメント/ジャズ史/MAO:PCでの情報処理)、修士課程への指導が行われています。修士課程は2009年秋からスタートした新しいプログラムです。教育、演奏、作曲&アレンジの3専攻があります。MA取得後の継続課程として、クラシックとジャズの両方の分野で、上級資格コースも提供しています。
アトリエと呼ばれる音楽活動では、オーケストラまたはアンサンブルを用い、著名な指揮者を招いて手作りのオペラを上演。このアトリエは、毎年ジュネーヴ高等音楽院と共同で行っています。また弦楽器の学生は、同校講師ピエール・アモイヤル率いる室内合奏団「カメラータ・ドゥ・ローザンヌ」に参加することができます。学生オーケストラは、ジョナサン・ダーリントン、オマル・ゾボリ、ステファン・アスバリー、ジュリアーノ・カルミニョーラ、トン・コープマンなどを指揮に招いています。数多くのコンサートで演奏することは、貴重な経験となることでしょう。