■学校一般情報■
ジュネーヴ高等音楽院は、1835年にジュネーヴ初の音楽学校として創立。1971年の組織再編成で、同校とジュネーヴ音楽院の2つに分かれました。地域文化に深く結びつきながら、海外から優秀な学生を多く受け入れています。また、卒業後の就職に関するケアなども充実していて、高い評価を得ています。現在、5大陸50カ国、約650名の学生と、約100名の講師が在籍。パスカル・ドヴァイヨン(ピアノ)、テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)、今井信子(ヴィオラ)、ジャック・ズーン(フルート)など国内外から一流音楽家を客員教授として招くなど、国際レベルの高さも大きな魅力です。同校は、さらなるアカデミックな教育機関を目指し、同校と高等専門学校(大学)との統合が進められています。
プログラムには、3年間の学士課程と2年間の修士課程があります。BAを目指す学士課程の基本分野は、①器楽実技、②声楽実技、③作曲、④教員養成、⑤音楽学(ジュネーヴ大学と協力)の5つ。リトミック・ダルクローズ理論専攻も可能です。MAを目指す修士課程の基本分野は、①音楽教育学(実技、教員養成、リトミック・ダルクローズ理論)、②実技(コンサート、オーケストラ、伴奏、チェンバロとパイプオルガンのみ古楽指揮)、③専門実技(ソリスト、室内楽、古楽器、中世音楽、音楽学、オーケストラ指揮、合唱指揮)、④作曲・音楽理論(作曲、電子音楽含む作曲、音楽理論)の4つ。実技専攻は、ピアノ、チェンバロ、オルガン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ギター、ハープ、フルート、クラリネット、オーボエ、バスーン、サックス、ホルン、トランペット、トロンボーン、打楽器、声楽、ピアノ伴奏です。また、リュート、バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、トラヴェルソ、サクバットなど古楽器クラスも充実。学科は、楽曲分析、音楽史、ソルフェージュ、エクリチュール、初見演奏、通奏低音、ジャズ即興、方法論、心理学などさまざま。合唱、室内楽、オーケストラ、ビッグバンドといったアンサンブル活動も盛んです。
同校は、ジュネーヴ大学、スイス・ロマンド管弦楽団、ジュネーヴ室内管弦楽団、グラン・テアトル・ドゥ・ジュネーヴ(オペラ座)、ジュネーヴ国際音楽コンクールなどと提携し、講師の派遣や協演を積極的に実施しています。