■学校一般情報■
外国人にはリゾート地として有名なスイスのイタリア語圏ティチーノ州ルガーノ。初夏にはルガーノ音楽祭で、マルタ・アルゲリッチが、テーマに沿ったコンサートを開催するなど、文化レベルの高い事で著名な街です。このルガーノにある、私立のスヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院は、南スイス応用科学大学の音楽学部でもあります。大学から正式に認定され、スイス国内やヨーロッパだけでなく世界中から留学生が集まっています。コースには、学士課程と修士課程の2つがあります。学士課程は、①実技演奏、音楽理論、作曲がメインの音楽実技分野と、②4~12歳の子供対象の音楽教育者(スイス国内)を訓練する音楽教員養成分野があります。どちらも3年間でBA(学士)を取得可能です。
また、MA取得を目指す修士課程は、①室内楽やオーケストラでの器楽・声楽実技、ブラスバンド・吹奏楽団指揮、現代音楽アンサンブル指揮の3分野から成る実技演奏、②毎年オーディションによって選ばれ、ソリストを目指す学生の訓練を行う専門実技演奏、③器楽・声楽指導者養成と、小学生対象の教員養成を目指す2分野から成る音楽教育学、④作曲・音楽理論(電子音楽はミラノ国際音楽院IRMusと提携)、の4分野で構成。さらに、上級資格の取得コースも提供しています。
同校は、クラシック演奏家と音楽教師の養成が主ですが、著名な作曲家たちによって設立された現代音楽センター協力の下、"ニュー・ミュージック”についても集中的に学ぶことが出来ます。また、心理学、生理学、音楽教育学など、音楽に関連する学問への理解を深めるため、協力校の大学院コースへの出席を許可。協力校には、ロンドン英国王立音楽大学やニューヨーク大学が名を連ね、スイスにある同校に加え、海外の名門校で学べるのは魅力でしょう。
2002年から6月にルガーノ市で開催されるルガーノ音楽祭は、マルタ・アルゲリッチがテーマに沿ったコンサートを実施、録音もされています。過去には、酒井茜(ピアノ)、大倉正之助(和太鼓)、堀米ゆず子(ヴァイオリン)が招待参加しました。