ゲルト・ミューラー ジャズインスティチュート・ベルリン講師／トロンボーンレッスン

　1980年代に、ドイツが誇る世界的な名門校ベルリン芸術大学で学んだゲルト・ミューラーは、あのベルリン・フィルの首席トロンボーン奏者クリスハルト・ゲスリングと、同じくベルリン・フィルの名バス・トロンボーン奏者、ジークフリート・チースリークの、２人を師としている。ジャズミュージシャンにはクラシック畑出身の実力者が少なくないが、ゲルト・ミューラーもそのひとりなのだ。クラシック界のトッププレーヤーから受け継いだ、王道を行くトロンボーンを引っさげて、彼は今、ジャズとサルサ、２つのミュージックシーンで活躍中だ。ドイツ国内はもちろん、各国で開催される国際音楽祭で聴衆を沸かせ、テレビ・ラジオにも多数出演。CDレコーディングへの参加も数知れない。また、ベルリンの老舗劇場のひとつであるシラー劇場と、RIAS放送ビッグバンドのディレクターも務めている。
　ベルリン芸術大学とハンス・アイスラー音楽大学のジャズ部門が統合してできた、ジャズインスティチュート・ベルリンで教鞭をとっている彼は、入学の基準や学位プログラムの認定などを含めた学校の方針を決定する学内評議会の議員でもあり、学内のアカデミック評議会の議長も務めている。指導に期待できるのはもちろんだが、人脈の方も期待できそうだ。