-まず簡単な自己紹介をお話しいただいてもよろしいですか?
K.M様:ピアノを始めるきっかけはヤマハ音楽教室で、その後音楽科のある高校を経て、音大を卒業し、現在は大学院に在籍しています。
-今までに講習会や、海外のマスタークラスにご参加されたご経験はございますか?
K.M様:ありませんでした。講習会に参加するのも、海外に行くのも初めてでした。
-海外の講習会に参加しようと思われたきっかけはありますか?
K.M様:ヨーロッパで勉強することに憧れがあったという事と、ここ数年、漠然と今のままではいけないと思っていて、その状況を変えるきっかけが欲しかった事が講習会に参加しようと思ったきっかけです。
-様々な講習会があるなか最終的にパリの講習会にした、決め手は何だったんですか?
K.M様:夏休みの期間が今年は長かったので、モチベーションを下げない為に夏休み後半に行けたらなというのがあって、ちょうどいい時期であったという事と、あと師事している先生に幾つか候補を見て頂いて、勧められたものという二つの理由で決めました。
-なかなか後半の時期で講習会っていうのは結構少ないんで探すのが難しいですよね。実際参加されたパリ国際音楽アカデミーにはどれぐらいの方がいらっしゃいましたか?
K.M様:全体で集まるということがなかったので正確な人数はわからなかったのですが、参加者は結構いらっしゃったような印象です。
-同じ先生のクラスには何人ぐらいの生徒さんがいらっしゃったんですか?
K.M様:私含めて4人いました。
-参加されてた方は、日本人の方が多かったですか?
K.M様:日本人の方は私が知る限りで7人程いらして、因みに私のいたクラスには、日本人は私だけで、他にはフランス人の方が2人、あと韓国人の人が1人というメンバーでした。
-何かお話されましたか?
K.M様:はい。普通に色々と日常会話的なことを話しました。コミュニケーションを積極的にとろうとしてくれたのですが、なにせ私の語学力が弱くて。なので雰囲気で会話をしていました。
-皆さん女性の生徒さんですか?
K.M様:フランス人1人が女性の方で、ほか2人は男性でした。
-同世代ですか?
K.M様:フランス人の男の子は14歳ぐらいで、先生の甥っ子。韓国人の方は私と同世代かなという感じでした。あともう1人、フランス人の女性の方は20代後半くらいだったかと思います。
-結構年齢層が幅広いんですね。
K.M様:そうですね。
-講習会は具体的にどんな感じのスケジュールで組まれていましたか?
K.M様:ほぼ毎日のようにレッスンがあって、最終日にクラスごとのパブリックコンサートがあるという感じでした。
-レッスンは1回大体何時間でしたか?
K.M様:1レッスン1時間という話だった気がするのですが、結局1時間半ぐらい見て頂いたような気がします。
-たっぷり見ていただいたんですね。先生の指導の仕方っていうのはいかがでしたか。
K.M様:理論的にも教えて下さるし、ときには曲のイメージを先生が実際に演じて伝えて下さったりする感じでした。
-何曲ぐらいご準備されていかれましたか?
K.M様:曲数は、3曲程です。
-全部一通り見てもらったんですか。
K.M様:はい。
-先生の人柄というか、雰囲気はどういう感じでしたか?
K.M様:エネルギッシュで、ユーモアのある先生でした。今回の講習会で知り合った友人の先生のレッスンも見たのですが、対照的でした。
-ご友人の先生はどんな感じでしたか?
K.M様:私の先生の場合、椅子に座っているのは最初に通して弾いてるのを聞いてるときぐらいで、ほかは立って動き回っているような感じでした。友達の先生はピアノの横にずっと座って、ときには実際に弾いて、こういう感じで、とかってやったりはするんですけど、そんなに動かない感じ。落ち着いた感じでした。
-通訳さんとか、周りのスタッフさんはいかがでしたか?
K.M様:スタッフの方々はすごく優しかったですね。片言の簡単なフランス語しか分からない様な状態のまま行ったんですけど、練習室を借りるときは、S'il vous plaîtと言うだけで、すぐ練習室を貸出してくださったし、またその時に、グランドピアノがいい?とか聞いてくださることもあったり。通訳の方は、サポーターも兼ねてらっしゃって。AndVisionを通して講習会に参加している方々には、少なくても1回は、1対1で一緒にランチに行ってカウンセリングをして下さいました。レッスン中の通訳に関しても、普通の会話はもちろん、音楽用語にも詳しい方だったので、大変助かりました。
-今回レッスンで教わったことで印象に残っていることはありますか?
K.M様:当たり前の事ですが、楽譜をちゃんと読むということです。楽譜を大雑把に読む癖があるので。
-楽譜が伝えていることをピアノでしっかり表現しよう、みたいな感じなんですかね。
K.M様:はい。
-レッスン自体はフランス語で受けられたんですよね?
K.M様:はい。通訳さんがいらっしゃったので、先生にはフランス語で基本レッスンして頂いていました。
-先ほど、クラスメイトの方とは何語で会話されてましたか?
K.M様:英語です。
-じゃあフランス人の2人も英語を話す感じですか。
K.M様:はい。
-レッスンの最後にコンサートとか、閉会のセレモニーみたいなのありましたか?
K.M様:閉会セレモニーはありませんでした。ですが、コンサートはクラスごとに絶対にあって。クラスの人数が多いところはクラス内で選抜という形をとっていたのですが、私のいたクラスの場合、人数が少なかったので全員演奏させてもらえました。
-実際に演奏されてみてどうでしたか?
K.M様:日本でのクラシック音楽の演奏会というと、自分の中では漠然とですが硬いイメージがあって、実際に演奏する側の立場になる場合も、すごく硬い雰囲気を感じていたのですが、今回そのコンサートで弾いたときは、歓迎してくれるというか、雰囲気的に弾きやすかったです。
-演奏された場所はどこですか?
K.M様:講習会会場の中にあるそこまで大きくないホールです。
-何人ぐらい入ってらっしゃいましたか?
K.M様:コンサート自体がパブリックコンサートで、講習会に参加していない人でも誰でも入っていいですよ、という感じでした。実際にいたのは10人ぐらいで、そんなに人はいなかったです。
-クラスごとに講習会に参加されている生徒さんを観たりしました?
K.M様:友達が出るコンサートを2つ程聴きました。
-観客の方も温かく迎えてくれたという感じなんですね。練習自体はどこでされてたんですか?
K.M様:ステイ先にアップライトピアノがありましたが、ほとんど学校で練習していました。
-学校の設備的にはどうですか?
K.M様:設備的には、清掃員さんが定期的に掃除をして下さるので、レッスン室もお手洗いもきれいでした。練習で貸し出されるのは大体アップライトのピアノだったのですが、レッスンが全部終わった後であれば、レッスン室のグランドピアノを貸してくださる感じでした。
-結構争奪戦みたいな感じですか?
K.M様:いや、そんな風ではなかったです。私の場合は借りられなかったことはほとんどなかったです。
-じゃあ結構な数があるという感じですか。
K.M様:一応、講習会参加者それぞれに練習室が割り当てられていました。私の場合は、同じクラスの韓国人の方とペアで1つの部屋を用意されいました。人のよっては1人で1部屋の割り当てがされている場合もあったようです。2人で1部屋を割り当てられている場合は、話し合って練習時間を割り振るように言われていて、その通りに使っているペアもいらっしゃったようですが、私達の場合は特に決めることなく、使いたいときに受付に鍵を借りに行って、もしその時に使用中であれば他の空いている部屋を手配してくれる、という感じだったので、練習室に困ることはなかったです。
-じゃあその韓国人の子とかぶっても大丈夫という感じなんですね。
K.M様:はい。
-大体どれぐらい練習されていましたか?
K.M様:3、4時間ぐらいです。
-日本で練習されるときと変わらない感じですか。
K.M様:そうですね。でも、どの部屋もグランドピアノが置いてあるわけではないので、準備は日本にいるうちにしっかりされた方が良いと思います。
-レッスン以外、練習されているとき以外はどんなふうに過ごされてましたか?
K.M様:観光に行きました。
-街のようすはいかがでしたか?
K.M様:パリ市内だけでも、地区によって治安の良さは様々でした。
-どこか遊びに行ったところはありますか?
K.M様:パリに留学されている先輩に1日だけ、観光案内をして頂きました。ルーブル美術館、オルセー美術館など、あちこち連れて行ってもらいました。
-宿泊先はどこに泊まりましたか?対応はどうでしたか?宿泊先の設備はいかがでしたか?
K.M様:ホームステイだったのですが、すごく良い家庭でした。メトロへの行き方や、切符の買い方も教えてくださいました。
-宿泊先と講習会場はどのように移動しましたか?
K.M様:メトロで移動してました。
-海外の人達とうまく付き合うコツはありましたか?
K.M様:積極的に話すことですかね。
-今後留学する人にアドバイスしておきたいことなどありますか?
K.M様:当たり前のことと思いますが、やはり、語学力とコミュニケーション力をできる限り上げておくといいと思います。
-今後の活動は?進路などありましたら教えてください。
K.M様:また、海外で勉強できるように、準備していきたいなと思います。