輿 茉莉名さん/ウィーン国際音楽ゼミナール

輿 茉莉名さん/ウィーン国際音楽ゼミナール
5歳よりピアノを学ぶ。
これまでに黒川浩、倉本卓、代田瑞穂各氏に師事。
山手の丘音楽コンクール奨励賞受賞。
現在、フェリス女学院大学音楽学部演奏学科4年。
卒業記念演奏会に出演。
-まず簡単に自己紹介と今までどういった活動されてきたかを伺ってもよろしいですか。

輿様:きっかけは、5歳からピアノをやっていたので、ピアノ1本でしか習い事してこなかったので、それで続けてきました。高校は音楽高校に進んで、大学は音楽学部の演奏科のピアノ専攻をしてきました。
-今回ウィーンの講習会に参加されましたが、それまでに海外に行かれたことはありましたか。

輿様:初めてでした。
-今回の講習会に行こうと思われたきっかけは何ですか。

輿様(母):きっかけは、4月からOLをするということで、卒業間際に、1回は海外にこの時期行けるということと、音楽をピアノでやっていたので、普通のツアーの海外旅行ではなく、ピアノのことも兼ねたところと探しましたら、こちらの会社さんが出てきまして、じゃあ冬季講習とか春期講習に参加して、レッスン兼観光というかたちで今回参加させていただきました。
-ウィーンを選ばれた理由は何ですか。

輿様:時間がなかったので、ぴったり日にちが、期間が合うのに行って。
輿様(母):あと、大学の先生は、どこが一番治安がいいかをお尋ねしたら、ウィーンが一番治安がいいということと、近所にウィーン国立音大を出た方がたまたまいらして、その方にも聞きに行ったら、安心だということで、それで勇気をもって参加することにいたしました。
-実際治安のほうはどうでしたか。

輿様:治安はよかったですけど、でも貴重品とかしっかりしてないと。電車の中とかは気をつけました。ちょっとこの人変な人だな、と思ったら車両変えたりはしました。日本よりは油断できないかなと思いました。
-今回参加されたのはどれぐらいの人数でしたか。

輿様:日本人は25人くらいですかね。韓国の方が6、7人いらっしゃいました。あとは日本人ばかりでした。
-講習会のスケジュールはどういったかたちで組まれていましたか。

輿様:初日からある子もいれば、2、3日からある子もいれば、様々なんですけど。レッスンあって、空いて、空いて、レッスンという感じですかね。間に1日1時間練習できて、という感じです。で、もうちょっとしたい人は自分でインターネットで予約して、という感じでした。
-会場はいかがでしたか。

輿様:会場は、行きやすかったです。そこまで不自由なく行けました。
-先生はどんな方でしたか。

輿様:作曲家に合った音づくりというのを結構言ってくださって。技術的なことより、音の出し方、和音、響きとか、そういう感じでした。
-スタッフの方はどうでしたか。

輿様:サポートの方もすごくよかったです。本当になんでも教えてくださって。最初の日に電車の乗り方とか、バスの乗り方とか、ここ行くにはこの電車のほうがいいとか、それぞれの場所に合った電車の乗り方を教えてくださって、本当に助かりました。
-先ほど曲の雰囲気であったり音の出し方というふうにレッスンではおっしゃっていましたけど、具体的に印象的に残っていることはありますか。

輿様:日本人ってワルツが不得意な傾向があるなと思って、それを通訳の方に言ってもらったら、どうしたらいいんですか?と言ってもらったら、そしたら、僕たちも逆に日本の音楽が得意じゃないけど、ワルツが染みつくには、やっぱり現地ウィーンに住むことじゃないの?みたいなことを言われたのが印象に残りました。
-レッスンは何語でしたか。

輿様:ドイツ語でした。もうずっとドイツ語でした。
-でも街中は英語とか、

輿様:英語は全然通じました。メニューも英語で。
-コンサートとかセレモニーはいかがでしたか。

輿様:皆さん意欲がすごくて。初めてじゃないという方がほとんどで、一昨年もこの講習会受けたとか、パリにも行ったとか、オランダに行ったりとか、すごく皆さん慣れていて、とにかく熱意がすごかったです。小学生の方もすごくて。
-年齢の幅はどういった感じでしたか。

輿様:平均は、大学生が多かったです。グループで来ている方とか。あとは小学生と親御さんで。
-いろんな方が演奏されると思うんですけど、今回はどういった曲を練習されましたか。

輿様:作曲家はフォーレ、 プーランクです。
-レッスン時間はどれぐらいでしたか。

輿様:1時間ぐらいかな。
-で、練習がどれぐらいですか。

輿様:1時間で。
-十分足りましたか。もうちょっと練習したかったですか。

輿様:いや、私はもういいかなと。観光したかったので。でもその講習会受けてきた子は、みっちり練習みたいな感じで、ガツガツという感じでした。行き慣れているせいもあるかわからないんですけど、そういう感じでした。
-観光のほうをされたいとおっしゃっていたんですけど、どういったところに行かれましたか。

輿様:ガイドブックに載っているメジャーなところはほぼ回りました。美術館行って、中央口行って、あと教会を3、4個行って、オペラも見て、楽友会のコンサート行って、ベートーベンの家も、シューベルトもモーツァルトの家も見て。
-天気は大丈夫でしたか。

輿様:2日間ぐらい雪が降ったんですけど、割とサラサラしていて。そんなに日本よりはべたつかず、サラッとしていて。でも雨降った日もありましたけど、大丈夫でした。大家さんが言うには、いいときに来たね、みたいな。もっと寒いときがある、って。もっと刺すような寒さのイメージで行ったんです。そしたらそうでもなくて。まだよかった時期だったのかもしれない。
-観光で、美術館とか公園行かれたりとか、っておっしゃっていましたけど、何か印象的な場所はありましたか。

輿様:何と言っても楽友協会の黄金のホール。もう素晴らしかったです。音響も、オケもすごくて。ウィーンフィル、初めてあの音は聞きました。場所も素晴らしいし、演奏者も素晴らしいし。
-今後の演奏に影響が、

輿様:あると思いますね、あんな環境にいたら。
-ザルツにも行かれたとおっしゃっていましたけど。

輿様:冬だったせいもあって、公園とかもすごい閑散としていて、それが残念だったんですけど、モーツァルトの生家も行けたし。庭園がちょっと残念でしたね。冬は何もなくて。
-宿泊はいかがでしたか。

輿様:宿泊は、すごく部屋は広くて使いやすかったんですけど、鍵がちょっと難しくて。
-癖がありますよね。

輿様:そうなんですよね。建物が古いので、鍵も昔そのままで。そこがちょっと混乱しました。毎回毎回、帰るたびに家に入るのにカチャカチャと。2回回すときと1回回すときがあって、それがごちゃごちゃになっちゃって。右に行くときは右に回すとか、かえるときは左とか、いろいろなんか難しくて。あとは、シャワー。栓抜きがなくて、お湯を溜められなくて。そこがちょっと慣れるまで寒かったです。
-お湯は出ますか。

輿様:お湯はすぐ出るんですけど、極端なんですよね。微調節しないとすぐ熱くなっちゃったり、冷たくなっちゃったり。でもだんだん慣れました。
-そのほか、トイレとか、洗濯とかはどうされましたか。

輿様:難しいと言われたので、大家さんが、やっといてあげるわよ、みたいなことを言っていたんですけど、すぐ自分で洗いたいので、部屋で乾かして。すぐ乾いちゃうので。タオルだけ1枚洗ってもらったんですけど、ゴワゴワになっちゃって。洗濯するって言っても、ちっとも洗濯しないんです。ずっと置きっぱで、いつするんだろうな、みたいな。だから、もういいや、自分で洗ったほうが速いし、みたいな。ゴワゴワするし。
-一緒に住まれている方とは仲良くなりますか。

輿様:そうですね。最初の3日間は朝ごはん作ってくれました。でも、あなたの部屋、こっち私の部屋、って区切ってくれたので。プライバシーは守るという感じでした。
-講習会の会場までの行き方とかも大丈夫でしたか。

輿様:会場は、最初は皆さんで行ったんですけど、最初訳わからなくて、これ何?みたいな。これ1人で行けるのかな、と思って。なので必死にメモして、ここで降りる、みたいな。あと写真とか撮って、ここで降りる、みたいな感じで。でも、思ったほどそんなに不自由しなかったです。サポートの方がいらしたので、最初に聞いて、必死に覚えました。
輿様(母):最初、空港で運転手さんが来てくださって。ちょっと不安だったものですから、女の子ですし、夜ですし、全く1人だし、本当不安だったのでサポートの方にお願いして。そしたらたまたま大学の先輩だったものですから、それもまたよかったみたいで。そのときに、大家さんのところに行って、いろいろ通訳してくださったみたいで。最初の初日にサポートつけたのがすごくよかったです。1人だと不安だったと思うので。ただ私は、その車の中で女の子が1人だったので、誘拐されちゃったら嫌だなって、そういう思いだけで私はサポートをお願いしたんですけど、それプラス、着いてから通訳もしてくださって、それが安心しました。最初だけがどうしても心配で。
-そうですね。あとは、語学ができても、慣れない場所ですと最初だと、誰か慣れている方がいると安心しますよね。

輿様(母):本当それは現地でも、1日6時間つけていただいて、ポイントだけ教えてもらったので、必死にメモをとって、3日目から自分で行動できるようにやったみたいですけど、やっぱりサポートつけないと初めての国はちょっと難しいですね。本当それは思いました。
-食事、先ほど朝食を食べられたとおっしゃいましたけど、そのほかはどういう風にお食事をされましたか。

輿様:レストランとか、1人で行きました。カフェも1回ぐらい行ったし。
-ケーキとか食べましたか。

輿様:もうたくさん。たくさんです、もういいです。
輿様(母):ケーキ三昧で。でも日本のほうがおいしいみたいです。
輿様:向こうでおいしいっていっても、日本だと普通かな、みたいな。本当に食は日本がおいしいと身に染みて実感しました。
-夜ごはんとかは、

輿様:とにかくお昼が量が多いので。2人分ぐらいの量なので、お腹いっぱいになっちゃって、また夜も洋食か、と思ったら、もういいかなと思って、持ってきた春雨とかを夜は食べていました。
-講習会は日本人の方が多かったとおっしゃいましたけど、韓国の方は交流はありましたか。

輿様:全くないです。
-町とかでもお話するということは、

輿様:皆さん、講習会の方はホテルに泊まってらして、全然場所も違っていて。
輿様(母):1人だけフラットシェア。あとはホテル、1人だったっていう。初めてなのに、フラットシェアを選んじゃったものですから。
輿様:ほとんどホームステイみたいな感じで。講習会の方同士でフラットで共有して、ご飯とか作ったりするのかな、と思ったら、着いたら大家さんと2人きりみたいな。
輿様(母):逆に1人だったので大事にはしていただいたのかなとは思うんですけど。目が届いて。それはよかったですかね。すごく不安だったと思うんですけど。ほとんど参加してる人たちはホテルだったので。
輿様:オリエンテーションも、ただ下に下がっただけ、みたいな感じで。
-難しいですよね。ホテルの良さもあり、ホームステイの良さもあり。ホームステイも本当に良し悪しがあって、合えばすごくいいんですけど、そうじゃない場合もあるので。そこは今回はよかったかなと。

輿様(母):お台所はガスは、向こうってワンタッチでひねってすぐつかなくて、マッチで。
-結構ありますね。マッチで火をつけて、っていう。

輿様:たまたまって言われた。
輿様(母):まあそれぞれなんだね。いろいろ不自由なことも体験できて、よかったと思います。
-それ以外に不自由なことはありましたか。

輿様:玄関入って、その方がグラフィックをパソコンで、家で仕事している方で、デザイン系みたいで、玄関の扉開いたら、目の前に、はじっこにマネキンがあって、すごいそれが美形なんですよ。背の高い女の人の。それが怖くて。本当に怖いんです。入ると、いるの。で、トイレ行くにもそこを見ないと通れないし、とにかく怖くて。うわ、嫌だな、とか思って。でもしょうがないと思ったんですけど、でもやっぱり嫌で。それをイナダさんに言ってもらって。そしたら、人が入ってこないように、あえてそれをしていると。だから、友達になって、みたいなことを言って。余計に怖くなっちゃって。友達になって、って言っているよ、みたいな。で、イナダさんも考慮してくれて、頼むから、じゃあ後ろ向きに、大家さんのお部屋の前に置いてもらってもいいかな?って。そしたら、全然いいよ、みたいな。それで、後ろ向いても、シャワー浴びるところにいるんですよ。それも嫌で、もう1回言ってもらって、結局中に入れてもらって。すごくそれが怖いんです、すごく不気味で。そこが嫌でした。あとは全然。部屋も広かったですし。キッチンも自由に使っていいよ、みたいな感じでしたし。
-そこでお料理をちょっと作って、という感じで。

輿様:作らなかったです。お湯しか沸かさなかったです。電気ポッドも用意してくださって。水入れるだけで、すぐお湯を沸かしてくれる。で、冷蔵庫も使っていいよ、って。
-スーパーとか行かれましたか。

輿様:1回だけ。でもそんなに買わなかったですけど。どんなものかを見て。
-いろいろと経験されたこととは思うんですけど、今回講習会行って、大きくご自身の中で変わったな、ということありますか。

輿様:1人だったので、必死に覚えたので、全部自信になりました。友達とかいれば、お互いに頼ってしまうところあるんですけど、1人なんで誰も観光しているときも助けてくれないですし、そこはすごい自信につながりました。
輿様(母):飛行機もトランジットがあったので、あれもゲートを間違えちゃいけないと。私たちも心配していましたけど、それもちゃんと表示を見て、行けたので。帰りもフランクフルトで、
-両方とも大きい空港ですからね。

輿様(母):でも間違えずに乗れたので、よかったです。
輿様:でもバーコードで普通は間違えたら入れないですよね。
-そうですね。

輿様(母):直行便は、羽田はないので。
-あとは、広いのでどっちがゲートなのかって迷っている間に行っちゃった、ということがないように、ある程度の時間はとってあるんですけど。

輿様(母):それは自信になったみたいですね。とにかく自分1人なので、ガイドブックとか携帯とかで全部調べてたみたいですね。で、Wi-Fiが今ありますので、動画の電話とかもできたので、安否確認は親としては助かりました。昔だったら電話だってなかなかつながらないですし。
-ちょっとラインするだけで、どういう状況なのかとかってわかりますね。ホームステイのWi-Fiはどうでしたか。

輿様:ないです。
-じゃあ会場だけ。

輿様:会場だけで。
輿様(母):羽田から借りて持っていったんですね。
輿様:だから家ではずっとそのWi-Fiをつけっぱなしにして。
-電波とかは大丈夫でしたか。

輿様:大丈夫でした。全く問題なかったです。
輿様(母):Wi-Fiはもう必需品ですよね。電波が悪いとつながらなくて。
輿様:何も問題なかった。
-今後、留学しようと考えている方にアドバイスをいただけたら。

輿様:短期ということですかね。でも、少しでも語学が必要かなと思いましたね、コミュニケーションをとるのにも。向こうはある程度英語でしゃべってくれるんですけど、少しでもドイツ語話せたほうがいいのかなと、買い物するときでも。お店によってはそっけない態度するというか。それが普通なんですかね?日本が丁寧なのかな。語学は大切だとすごく思いました。何と言っても。コミュニケーションとれないですし。ただ笑っているだけじゃ話になれないし。あとはもう、度胸。あとはなんとかなる、と思って行くしかない。なよなよしていたら行けないので。あと貴重品だけは。講習会の方でパスポート盗まれた方がいて。通訳の方が警察に行ってすごいやりとりをしていて。パスポートだけは、寝るときもずっと巻いてました。
輿様(母):勢いが必要だよね。年末に決めて実行だったので、2カ月ちょっとしかない期間に全てをやったので、準備が大変でしたけど。最初不安でしたけど、行って本人もよかったと。いろんなことが体験できて。勢いは大事ですよね。行きたいと思ったら、親のサポートも必要ですけど、背中を押して、不安がっていてもそれで時間が過ぎてしまうので、行きたいと思ったら、まずはなににおいても行かせてみることですかね。無事に帰ってこれたからこうやって言えるんですけど。
-事前のサポートであったり、初日のサポートがついているといいと。

輿様(母):そこは初めての方はやはりつけたほうがいいですよ、と誘導してあげたほうがいいと思いますよね。
-そこでついて、実際に見て、体験して、一緒に動いてみると、記憶として残りますよね。ただ、お話として説明させていただくけど、実際に行ってみると違ったりとかもありますし。

輿様(母):次の日から1人で行動しなきゃいけないので、結構メモしたりしたんですよね。
輿様:ここに行くにはこのバスという、ポイントだけ教えてもらって。
-トラムとか電車とかバスを乗り継いだり、いろんなものを使って。

輿様:乗り継ぎもしましたね。
-どうでしたか。

輿様:でも、日本の電車ほど難しくないです。単純、シンプルで、観光客にも優しいかなと思いました。
-チケットも毎回買って。

輿様:月曜日から日曜日までの8日間のパスを買って。あとは、残りは自分であと3日間と、あと1日券をとりあえず買いました。
輿様(母):あと、本当にうちは海外が初めての状況で、せっかくだからオペラも見せたいし、楽友会も行かせたかったんですけど、時間帯が、昼はとにかく観光させたいからということで昼はなるべく避けて、夜の時間帯を選んでしまったんですね。ところが夜だと、帰りがオペラだと、7時から、終わるのが10時。その帰る時間を全く考えてなくて。帰る時間危ないじゃないですか、1人で。しょうがないから、サポーターを急遽つけてもらうことにして。だから、もし今後そういう方がいらしたら、夜のことも踏まえて、昼のほうがいいですよ、と言っていただければいいかなと。私たちは本当に初心者だと思いますから、知らない方は、昼間行ったほうが安心で帰ってこれますよね。
-確かに、向こうの劇場は始まりが遅い分、終わりも遅いんですよね。

輿様(母):で、日曜日の夜のオペラを選んでしまって、日曜日だとお店が早くクローズするところがあって。そうすると町が暗くなって。その辺も知らなかったものですから、昼間とか、日曜日避けるとかのアドバイスはあったほうが。女の子は特に危ないので。
-あとは送迎をつけるとかですよね。

輿様(母):そうですね。つけるというサポート、やったほうがおすすめですかね。日にちを選ぶのに、いろんなオペラとかいろいろ教えていただいて、予定を選ぶにあたって昼はなるべく避けちゃったものですから。
-昼間しか美術館やっていないですもんね。なるほど、その辺のスケジューリングですね。

輿様(母):そうですね。夜でも大丈夫でしたらそれはいいんですけど、危なくて心配だったら昼のほうがいいですよ、という一言アドバイスがあればいいかなとは思いました。
-留学前に、今回は短期でお時間がなかったということなんですけど、準備しておいたほうがいいよ、というアドバイスは、語学以外に何かありますか。現地行ったらこういうものがなかった、とか。

輿様(母):寒い時期だったので、ステイ先がよくわからないものですから、湯たんぽと、あと電気毛布を持たせました。そしたら、電気毛布がすごく役に立ったと。お湯は、ガスがマッチじゃないと使わなかったみたいなんですけど、電気毛布を使えてよかったとは言っていました。
-家の中、セントラルヒーティングですよね。

輿様:そう。でも布団は確かに薄かったので。日本みたいにふわっとしている布団という感じではなかったので、電気毛布は本当によかったです。
輿様(母):あとは、ホッカイロは必要ですね。
輿様:そうですね。教会とか行くのに、外に居る時とかミサとかも長時間あるので、ホッカイロは必需品。
-劇場は、

輿様:全く問題ないです。日本と変わらず。あとは、こういうバックとかはすぐ開けられないようなバックで。
-やはりスリっぽい人たちは、

輿様:ちょっといましたね。
輿様(母):難民の人もいたっていう。
輿様:駅前で、やっている方も。
-ジプシーの人は多いということで、そこは気をつけていただく必要がありますよね。

輿様:現地の方にも寄ってくるような、お金ちょうだい、みたいな。無視していましたけど。そういう方もいました。
輿様(母):ウィーンとかは割と難民を受け入れる国ということですよね。
-そうですね。ドイツもオーストリアもそうですね。

輿様:難民を非難すると、現地の人が、えー、みたいになるって。そういう目で見られるから言えない、っていう。
輿様(母):そういったことも踏まえて、無事に帰ってこれたので。でもやっぱり、語学の必要性は身に染みて。早い方は小学生から来ているみたいなので。高校生とか、早い段階で体験したほうがいいのかなと思いました。海外に行って体験する。語学、英語にしてもドイツ語にしても、やっぱり早い段階のほうがいいじゃないですか。
-最後の質問で、今後の活動とか、進路とか、先ほど就職というお話がありましたけど、それと並行して音楽系の活動とかもお話を聞かせていただければなと。

輿様:今迷っていて、音楽系に進むんだったら、日本で最初に教えるより、海外に出ちゃったほうが自分のためにもなるし、経験にもなるので。留学はしたいなとは思いましたけど、でも、就職のほうも辞退しないといけないので、迷っています。行くとなると今しか、この時期しかないので。
輿様(母):向こうに行ってどういった活動をしたいっていうところは?
輿様:まずはやっぱりドイツ語、語学が心配です。ピアノとかより、とにかく語学の話。勉強しないと、って思いました。
輿様(母):その上でピアノをやるということ?
輿様:そうだね。だって先生の言っていること、訳わからないし。最初は半年ぐらい通訳つけるみたいですけど。そのイナダさんも半年間ぐらい通訳つけて、あとは自分で、だんだん耳が慣れてくるって、やってるみたいですけど。答えになっていないけど。
輿様(母):でも、刺激を受けたみたいです、留学をしてみたいという。
輿様:受けますね、行く前よりは。
輿様(母):行く必要性があると感じたみたいですね。
-弊社にはたくさんのドイツ語の先生に来ていただいているんですけど、やっぱりいろんなかたちで皆さん日本に来てお仕事されているというのが多いので、これからはどんどんそれが加速して、英語だけじゃなくて、ドイツ語、フランス語、スペイン語、いろんな方が自由に行き来できるように、もっとボーダレスになっていくと思うんですよね。そういった上で、早い段階で留学して、いろんな語学などを身につけておくと、それが今後の武器にはなると思いますよね。ありがとうございます、貴重なお話を。

輿様(母):いえいえ、こちらこそ、ありがとうございました。
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