ピアノを橋本幸代、河内仁志、
ソルフェージュを井尻由香、小野文各氏に師事。
-藤井様のこれまでのプロフィールを教えていただいてよろしいでしょうか。
藤井様:母がピアノの先生をしているのもあって、3歳からピアノを始め、幼稚園の頃にコンクールに出たりしてました。中学校3年生までは音大を目指していましたが、勉強のほうに力を入れている中高一貫校に入ったので、それでだんだんピアノは趣味として続けていって、大学は勉強のほうで進もうかなと思っています。
-今回、ウィーンの講習会に行きたいなと最初に思われたきっかけは何だったんですか。
藤井様:トビタテ留学JAPANに応募するために留学計画を作成していて、行くなら語学研修よりもやっぱり音大に行きたかったというのがあったので、短い期間でも音大体験ができたらいいかな、それで現地に行けるならと思ったのがきっかけです。
-今まで、音楽の講習会に参加されたことはありますか。
藤井様:ないですね。日本で時々ピアニストのレッスンを受けられると言うのを受けた事は何度かありますが、ウィーンなど音楽の都に行って、実際にそういう研修を受けるのは初めてでした。
-実際向こうに着かれて、一番最初に受けた印象というのはどんなものでしたか?また、他の参加者にはどんな人がいらっしゃいましたか?
藤井様:ただただ、建物と空の色がきれいで驚きました。講習会の参加者の多くは日本人だったんですけど、あとは韓国と南アメリカのほうから来た人が多くいたように思います。他の楽器の方もいらっしゃるので、全体で50人くらいですかね。
-特にピアノクラスでと言うと、何名くらいですか?
藤井様:ピアノクラスが他の楽器より圧倒的に多かったと思うんですけど、3人ピアノ先生がいらっしゃって、私の先生は一人で13人ぐらい持っていらっしゃいましたね。ピアノクラス全体で30人ぐらいいたかもしれないです。
-そのレッスンのスケジュールとか、全体のスケジュールはどのように組まれていましたか。
藤井様:講習会の中で基本的にレッスンは4回なんです。私は先生のご好意で5回に増やしていただけたんですけども、あとは学校で練習する時間とホテルにも練習室があるのでそこで練習する時間と、私は他にも練習室をとって練習をしていました。
-初日に「あなたはこの時間に来てね」と言う時間割を決めていた感じですか。
藤井様:そうですね。初日にスケジュールを渡されました。私は違ったんですけど、初日からレッスンがあった人もいました。私は2日目からレッスンでした。
-気持ちの準備的には、2日目スタートのほうが良かったですか。
藤井様:そうですね。いきなりレッスンをされている方は緊張されていました。
-先生も13人を見られていると言うのは結構ハードだと思ったんですけど、その中でも特別に5回レッスンを見てもらえたと言うのは、何か理由があったんだと思いますか。
藤井様:まず私は高校1年生で、周りが大学生が多かったんです。それで先生に孫のように可愛がってもらえたのと、先生が大好きな作曲家の曲を用意して行ったのも理由の一つかなと思います。
-それは事前につかんでいたんですか。偶然ですか。
藤井様:実は、アンドビジョンの方に教えてもらいました。先生についてのプロフィールをいただいてそれに書いていました。
-なるほど!先生のレッスンをけた印象はどうでしたか。
藤井様:すごく細かく見ていただいて、全体像をと言うよりも一つ一つの部分を良くしてもらえたと言う印象があります。今まで日本で受けてきたレッスンが良かったので、全体をざっくりではなく、部分的に細かく見てもらえたと言うところもあると思うんですけど、本場のならではの弾き方というか、日本人は知らない弾き方を細かく教えてもらいました。
-具体的にはどういう内容ですか。
藤井様:ニュアンスの問題なんですけど、時代背景からここはきっとこの作曲家はこういう気持ちで書いただろうとか、ここはこの楽器のように弾くんだよとか。日本人は知らないなということをたくさん習いました。
-先生との交流があったと思うんですけど、向こうのスタッフはどれぐらいの人数でどういうことをしていたか覚えていますか。
藤井様:通訳の方がいらっしゃったのと、伴奏しておられる日本人の方がいらっしゃいました。元からある4回のレッスンに通訳をつけていて、レッスンがドイツ語なので通訳の方にはお世話になりました。5回目のレッスンは通訳がつかないので英語でしていただきました。
-通訳さんはどうでしたか。
藤井様:やっぱりドイツ語をすぐ日本語に直すと言うのは大変なところがあったと思うんですけど、通訳の方も多分音楽をやっておられて、私も音楽が分かるのでなんとなくのドイツ語のニュアンスで分かるというか、全然問題なかったです。こういうことを先生は言いたいんだろうなと言うことが伝わってきました。
-レッスン以外の時間は練習に使われたということだったんですが、学校の練習室とホテル、別途とられた練習室があったと思うんですが、学校の練習室の使い心地はどうでしたか。
藤井様:学校の練習室はアップライトだったのがちょっと残念でした。その部屋には2台グランドピアノがあるんですが、講習会の人はアップライトしか使えませんと言うことでした。でもいくつか部屋があるので、いろんな部屋を使って、ピアノも一つ一つ違うので、その違いを楽しみました。日本ではぴったり音を合わせてあるんですけど、向こうのピアノは調律が雑でというか、狂っていたりするんですけど、その音が妙にしっくりくるというか、外国人のピアニストが演奏するピアノと同じ音がして嬉しかったです。
-追加でとられた練習室はどうでしたか。
藤井様:別の部屋自体は暗くて少し怖かったんですけど、ピアノは譜面台のところが彫ってあって、日本ではあんまりない感じのものだったので、きれいですごくテンションが上がりました。他には嫌なところはなかったです。そこの練習室の部屋は全部一緒でした。音も全然問題なかったです。それでもやはり、レッスン室のピアノがやっぱり最高でした。海外の一流メーカーのピアノばかりで、すごく嬉しかったです。全員弾かせてもらったんじゃないかなと思います。
-それは羨ましいですね。練習時間以外の時間も練習に費やされたということだったんですが、街の中を観光してみるみたいな時間も今回あったと思うんですが、街の様子や治安などどうでしたか。
藤井様:すごく良かったです。思っていた以上に人も優しくて、英語を話せる人が多いので、「ここに行きたいんですけど」と喋りかけたら、結構丁寧に教えてもらいました。
-向こうで観光に行かれたところはどうでしたでしょうか。
藤井様:まず初めて行った有名なところがステファン寺院だったんですけど、歩いていると急に現れて、すごく大きいのでびっくりしました。中にまで入ったんですが、中はそんなに派手ではなく、厳かな感じでした。観光客が多いので静かと言うわけではなかったんですが、なんとなく神様が宿っている感じがしました。石造りで暗くてひんやりしていました。
-神秘的ですね。他はどういったところに行かれましたか。
藤井様:あとは美術史美術館に友達と行きました。周りは大学生だったので有料だったんですが、私は16歳なので入館料無料でした。その日にシュニッツェルを食べました。
-一緒に行かれたか人はピアノの専攻の方でしたか。
藤井様:ピアノの方もいましたし、フルートの方も仲良くさせてもらいました。向こうで知り合った人たちです。他の場所へは、自分の行きたいところに行きたいなと思ったので1人で行くこともありました。治安も悪くないと判断できたので、昼間は1人で出歩くことも多かったです。
-ウィーンは治安がいいですよね。他にはどこに行かれましたか。
藤井様:あとはモーツアルト像のある所や、ホーフブルク宮殿に行きました。敷地が広くて図書館や庭園がありました。あとで気付いたんですが、国会議事堂にも行っていました。シェーンブルン宮殿にも行きましたが、ちょうど宮殿での演奏会はバカンスシーズンで休んでいる頃でした。ここは19ユーロぐらいいりましたが、年齢を言えば高校生は意外と無料になるもので、入場料が分からなかった国立図書館では、「16歳なのですが」と言ったら「無料で入れますよ」と言われました。だから年齢は言ったほうが得だと学びました!
-かなり堪能されていると言う印象なんですが、特に印象に残っているところはどこですか。
藤井様:思い出に残っているところは美術館の中が、日本の美術館では外国から来た絵がポツンポツンと飾ってあるイメージが強いんですけど、外国はずっとある絵なので、その絵が大量にかかっていて、日本では絶対見られないなと思いました。建物も全然違って、建物自体が美術なので、それを一緒に見られたと言うのが感動でした。美術史美術館を無料で見られたと言うのはすごくお得でした。
-こっちだったら学生でも1,000円とか2,000円はしますし、期間限定で持ってきている絵もあるので、人が混んでいたりしますよね。
藤井様:そうですね。向こうは人が少なかったです。全部回ると足が痛くなるぐらいの広さなので、人はポツポツいる感じでゆっくり見ることができました。
-常設でそういうのがあるというのは、音楽にも良いインスピレーションを与えてくれそうですね。今回お泊まりになった場所はローゼンホテルでしたね。こちらは品質的な部分はいかがでしたか。
藤井様:お友達になった人と、部屋で一緒に夜ご飯を食べたりしていたんですけど、そのお友達によると私の部屋はラッキーなことに他の人よりも広かったようです。他の人はお風呂が狭いとか収納スペースが少ないと言っていました。窓の開け閉めの仕方が最初分からなくて、上から開くとか横から開くとか、それが全然つかめなくて、最後まで結局分かりませんでした。後は、向こうはクーラーがなかったのでときどき暑かったです。クーラーがなかったことにはびっくりしました。暑いといっても日本ほどではなかったです。ジメジメしてなくて、風が吹いたらすごく涼しいので、全然大丈夫でしたが。
-ホテルのクオリティーについて、海外ではクオリティーが安定しないという話を聞いたことがあるんですが、どうでしたか。
藤井様:すごく面白いことがあって、掃除は毎日あるはずなんですけど、バスタオルが濡れたまま置いてあったり、濡れた状態にしないと持っていってもらえないのかなと思って濡らしていたんですが、濡れたままで置いていかれていたりしました。あとは新しいバスタオルは用意されているけど、ベッドは私がちょっと直したままみたいなこともありました。もういいかと思いました。全てが日本と違ったので、日本で起こることが当たり前だとは思わないほうがいいなと思い、全部笑って過ごしていました。
-たくましいですね!最初の何日間かぐらいでそうしようと思われましたか。
藤井様:着いた瞬間に勝手にそういうふうになりました。「もうちょっとネガティブになりなさい」と言われるぐらい前向きな性格なので。
-ちなみにそのホテルは他の練習をされている方も結構いらっしゃったと思うんですけど、周りの音は気にならなかったですか。
藤井様:それは全然気にならなかったです。時々聞こえてくる程度でした。そのホテルはもともと学生寮だったそうで、防音がされていたのか、そんなにうるさいとは感じませんでした。練習時間が一応決まっていたので、問題なかったです。
-ちなみにお食事は、主にどういったかたちで食べられていましたか。
藤井様:朝ご飯はついていたんですが、お昼ご飯が大体生ハムとベビーリーフが挟まったフランスパンとアップルパイみたいなパンだったんですが、アップルのパンがすごく美味しくて、14日間のうち13日間ずっと食べていました。夜ご飯も大体パンを食べていたんですけど、近くにケバブのバーガーが売っているところがあって、それも美味しくて3回ぐらい食べました。
-朝ご飯はどんな感じだったんですか。
藤井様:朝ご飯は毎日一緒で、ビュッフェ形式でした。置いてあるものは毎日一緒なんですけど、ハムとパンと野菜がちょっとあって、シリアルとフルーツポンチみたいなものと、なぜか毎日スイカがありました。結局スイカは食べませんでした。
-夜もビュッフェ形式でしたか。
藤井様:夜は付いてないのでビュッフェではないです。練習室がウィーン西駅と言うまあまあ大きい駅にあったので、パン屋さんも近くにあり、そこで買って帰ったりしました。1日だけ先生と一緒に食べる日があったので、その日はレストランで食べました。
-ちなみにどんなお店に行かれたんですか。
藤井様:普通の街のレストランという感じで、パスタやピザがありました。外国ではどこのレストランでもそうなのかもしれないんですけど、ハエが不通に飛んでいて、日本ではなかなかないんですけど、ハエがパンにとまっても気にしたらあかん、みたいな感じでした。少し気持ち悪かったですが、かつてカンボジアにボランティアに行ったことがあって、そこのトイレで、私の顔面ぐらいの大きさの蛾にでくわしたこともあったので、それと比べれば全てがきれいすぎたので全然大丈夫でした!
-(笑)
藤井様:海外と言えばカンボジアみたいなイメージだったので、「ああ、きれいな国だな」という感じでした。
-ちなみに先生とはどんなお話をされたんですか。
藤井様:他の生徒さんもいらっしゃったので、話す時間は限られていたんですけど、向こうでコンクールに出演したので、その時の感想とか「他の先生はこういうことを言っていたよ」と言うことを言ってもらえました。
-それはありがたかったですね。ちなみにそこは通訳とかいなかったと思うんですけど英語でコミュニケーションをされたんですか。
藤井様:はい。英語で話していました。
-現地の方で、海外の方もいらっしゃったと思うんですけど、先生も含めて海外の方たちとのコミュニケーションをうまくやっていくコツみたいなものがあれば、ぜひ行ったことがない方へのアドバイスとして伺えたらと思います。
藤井様:英語が大体話せたら問題はないんですけど、分からなくても身振り手振りで伝えようとする努力が必要かなと思います。
-そうするとやっぱり向こうも分かろうとしてくれるということなんですかね。
藤井様:きっとそうだと思います。南アメリカのほうから来た女の子達も普段は英語をしゃべっていないと言っていたので、英語圏ではないみたいでした。お互いちょこちょこ分からないところもありながら、でも大体こういうことやんな、とお互い分かろうとしていました。積極的に怖がらずに三単元のSとか気にせずにぶつかっていったらいいかなと思います。私も実際、過去形で話すべきところを現在形で言ってしまったりしたんですけど、そのときに、相手も「えっ?今のそこは過去形で良かったの?」と言ってくれて、そこで会話に差支えが出てしまうとかいうこともなかったので、あまり几帳面にミスを気にする必要はないと思います。言いたいことを自分の知っている英語に、とにかく当てはめていって、会話を繋げていく。相手と会話を楽しもうとする思いが大切なんだと思います。
-やっぱりすごく語学の部分を不安と言う方が多いので、初めての方はそれを聞いたらすごく安心されると思います。
藤井様:私も行くまではすごく不安だったんですけど、行ったら日本人に会うのがむしろ嫌、みたいになりました。外国に浸っていたいと言う感じがありました。
-もう少しいたいと言う気持ちがありましたか。
藤井様:ありました。楽しすぎてホームシックになる暇がありませんでした。
-今回の講習会を振り返ってみて、やっぱり参加して良かったなと思った瞬間というのはどういった時でしょうか。
藤井様:まず現地のピアノを弾けたことが何よりも感動でした。向こうは空気がすごく乾燥していて音がよく響くので、日本と同じように弾いてもうまく聞こえるので、それらはすごく楽しく、ウィーンに来て良かったなと思いました。あとは先生が、毎回レッスンの度に握手してハグしてみたいなそんな感じで、すごく可愛がってもらえてうれしかったです。日本ではなかなかないじゃないですか。
-そうですよね。今回、成長したと言う所は何かありますか。
藤井様:やっぱり作曲家のことを考えて弾くというか、作曲家の意図を読むことを大切にしていかないといけないなと学びました。
-やっぱり向こうに行って教えてもらうと違うような感じでしたか。
藤井様:そうですね。「ツィンバロンと言う楽器のように弾いて」と教えてもらったんですけど、なかなかそういう事は日本では言われないので、例えば「チェロのように弾いて」とか、「バイオリンのように弾いて」とか、「ここはトランペット」とかたまに言われても、ツィンバロンとかマニアックな楽器はあまり聞かないので、そういうことを知れたのは大きな学びだったと思います。ツィンバロンって何?みたいな。YouTubeで調べてあとから知りました。弦があってそれをバチで叩くような楽器でした。ハンガリー中央東欧の楽器みたいです。
-そういう楽器は普通出てこないですもんね。日本にいたときには、もちろん期待していた、理想的な音楽留学のイメージがあったと思うんですけど、改めてそれと実際体験してみて、日本と違うところと言うのはありますか。
藤井様:音楽ってそもそも「音楽を楽しむ」と書きますが、日本ではどうしても、コンクールとかではミスタッチとかそういうことが重点的に見られたりするんですけど、ウィーンではミスタッチとか、そういうことよりもどれだけ個性的に弾けるか、どれだけ自分が思っていることを演奏に出せるかというのがすごく重要視されていて、それがすごく素晴らしいなと思いました。印象的だったのは、ある外国人の女の子が発表会で弾いていて、その女の子が手の上げ方がすごく個性的だったんです。でもそれを暖かく見ているみたいなそういう文化があって、日本ではあの人は変だな、みたいな感じなんですけど、それを堂々と舞台でできるということは、受け入れる側が音楽を楽しむということをすごく大切にしているのだなと言うことだと感じました。
-それは普段のレッスンの中で正していくと言うよりは、人の個性を伸ばすということでしょうか。
藤井様:そうですね。
-さっきコンクールに出られたというお話があったんですが、それもお伺いできますか。
藤井様:講習会の中で開かれていた小さなコンクールなんですけど、選ばれた人が楽器ごちゃまぜで競い合うもので、大学生ばかりだったのでめちゃくちゃ緊張しました。私は親の前では緊張を隠すんですけど、実はすごく緊張するので、もうどうしようかと思いながら弾いていました。けれど、後からピアノ科の先生が「すごく感銘を受けた」と言ってくださって、それはすごく嬉しかったです。
-来年の夏に、ウィーンに行きたいと思っていらっしゃる方が既に数名いらっしゃるんですが、ぜひこれはやっておいたほうがいいと言うことがあればアドバイスお願いします。
藤井様:音楽留学ならやっぱり専門の楽器の練習をしっかりして行くことだと思います。例えばいくら観光の予定を考えていても、現地に行くと、他に楽しいことが見つかったり、やむをえず予定を変えなければいけなかったりすることもあるので、現地でのことはほぼ現地で決めるという感じの方が気楽だと思います。一番大切なのは、向こうで学びたいと思っていることを日本にいる間に出来る限り伸ばしておくことです。日本にいる間に、ウィーンで見てもらう予定の曲が完成していなかったら、先生も教えるに教えようがないということになってしまい、せっかくの留学がもったいないことになってしまいます。だから、練習は頑張っていく。あとは、ウィーンでなくても言えることだと思いますが、荷物は軽く。下着とか靴下とかの量は少なくていいと思います。下着や靴下は、洗って干して何回も使えますし、Tシャツは大量に持って行っても荷物になるだけだなと思いました。
藤井様:あと親から「デビットを持って行くか」と言われて持っていきました。これがすごく便利でした。もしかしたらアンドビジョンさんの資料とかに書いてあったのかもしれません。音楽で行くんだったらドレスとかを持って行くから荷物が多くなってしなう方も多分いらっしゃると思うので、他の服装の一部、例えば重い上着などは現地で買うのもいいかもしれないですね。
-向こうに行ったことがない人は、向こうでの買い物がやけに高かったら、と心配される方もいらっしゃるようですが、どうですか。
藤井様:結構安かったですよ。私は上着をZaraで買ったんですけど。ステファンスプラッツという駅に大きいZaraがあってここで買っちゃえと思って買いました。後から調べてみると日本よりちょっと安かったですね。
-そうですか。じゃあ全然向こうで現地調達と言うのもありかもしれないですね。ちなみに現地の移動は主に何を使われましたか。
藤井様:大体地下鉄で、トラムとバスで移動しました。地下鉄は難しいかなと思っていたんですけど意外と簡単で、なんたら駅から何番線が出ているみたいな感じなので、すごくシンプルでした。ただ日本だと駅と言うと、真ん中がホームで向かい側に違う方向の電車が走っていることが多いじゃないですか。それがないので、乗る方向を間違えたら逆のホームに行くのにまあまあ歩かないといけなかったりするので、そこは慣れるしかないと思います。私も実際に向こうで間違いましたが、間違えても駅と駅の間が近いし、電車の本数もかなり多いので、間違えても戻るのにそこまで時間がかかるということはないのであせらなくても大丈夫です。駅間も、駅間自体が近いのと、お店がたくさんあって楽しくて、歩いていても飽きることがので、時間がある時は歩いてみるのもいいんじゃないかなと思います。
-ものすごく具体的なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました!ぜひまたお話を聞かせてくださいね。
藤井様:こちらこそ、ありがとうございました!