■学校一般情報■
グラーツ国立音楽大学は、その歴史を1815年まで遡る、歴史ある音楽大学です。現在、オーストリアに存在する3つの国立音楽大学の1校であり、また現代音楽をリードする音楽学校としても国際的に知られていまます。グラーツは、近隣国との文化交流の接点、そして外交の入り口として、オーストリア南西地域の中心都市でもあります。その立地から、学生もヨーロッパ各国や諸外国からの多くの留学生を迎えていることから、留学生制度が大変充実しています。キャンパス内では、この留学生たちによってもたらされた様々な文化・芸術・情報交換が盛んに行われ、活気に満ちています。全ての授業はドイツ語で行われますが、留学生のためのドイツ語特別コースも用意されています。同校の講師陣には、ミラナ・チェルニャフスカ(ピアノ)、池場文美(ピアノ)、ウルフ・バストライン(声楽)、ウヴェ・ケラー(トランペット)、モレート・マックラン(ヴァイオリン)など、国際的な評価も高く、世界で活躍する音楽家が多数います。
専攻には、作曲と音楽理論(作曲、理論、コンピューター音楽)、指揮(オーケストラ、合唱、コレペティション)、教会音楽(合唱、オルガン、作曲)、器楽(アコーディオン、古楽器、ギター、鍵盤楽器、弦楽器、管楽器、室内楽、打楽器)、声楽(歌曲・オラトリオ、オペラ)、ジャズ(ギター、ピアノ、ベース、トロンボーン、パーカッション、トランペット、ヴォーカル)、電子&音響エンジニアリング、音楽学、伴奏(室内楽、声楽伴奏ピアノ)などがあります。分野が細分化されていて、それぞれで学士と修士の学位取得が可能です。音楽教育では、学位取得はもちろん、教員ディプロマを取得することができます。また、認められた3年生以上の学生は、エラスムス・プログラム(交換留学制度)に参加することができ、3ヶ月以上12ヶ月以内の期間、他国で学べるのが魅力です。古き良き伝統をベースにしながらも、現代文化の素晴らしさを強調した音楽教育プログラムは、若いアーティストの琴線に触れ、芸術才能とセンスを最大限に引き出すことでしょう。